「構築経緯」
・7世代で一世を風靡したカバマンダガルドの幻想を追ってカバツキサフゴを軸として考え始めた。だがこの3体は水ラオスやパオジアン、暁月ガチグマ、テツノツツミなどトップメタの一致技がキツくこちらが思うように展開できない。トドロクツキをエースとして通すうえで残飯カバルドン・スカーフサーフゴーの2体で一貫を作ることは難しいと感じたので一旦別で軸を考えることにした。
物理偏重の環境においてBが低いトドロクツキは努力値を耐久に割くことを余儀なくされ、火力がイマイチ伸び切らない。また、襷ATによる切り返しに無力なのでステロや毒菱を絡める必要があると感じた。
この「ステロ+毒菱」をうまくいけば1ターンで展開できるキラフロルを起点作成役に抜擢。初手に呼びがちなパオジアン・水ラオスに対してだが前者はマッドショット→ステルスロックでOK。そして後者だがこちらは
・パンチグローブ持ちの減少
・最速かつ打ち分けが可能な型が少ない
・スカーフで上から水流連打を押されてもトドロクツキを死に出しして起点にできる
といった観点から準速水ウーラを抜けるようにキラフロルを最速で育成し、ゴツゴツメットを持たせた。これで初手ステルスロックから入ることが安定になった。
初手キラフロル・カバルドン等は当然読まれやすいのでこの2体に強い眼鏡イーユイ・挑発ハバタクカミ・ガチグマに対しては初手に投げることは難しい。したがって
・対面で殴り勝てる
・テラスタルor引きを強要できる
この条件を見たす対面駒が必要でありそれが襷水ラオスだったので採用。軸をキラフロル・トドロクツキ・水ウーラオスとした。
この三体では先に挙げたテツノツツミが厳しい他、一緒に構築に組まれがちな龍舞カイリューも意識しなければならない。カイリューは残飯カバルドンで流せるがテツノツツミは別で用意する必要がある。特に
・龍舞のタイミングでテツノツツミ着地
↓
・アンコ読みで引いたらドロポン押されて終了
といった流れが度々起こったのでドロポンを2回耐えて後出しから殴り勝つor一旦引かせることができる突撃チョッキサーフゴーでこれを解決した。
残り一体だがパオジアンが普通に重めであることとアーマーガアなどの鉄壁を積んでくるポケモンがやや厳しいので特殊の超火力ATである眼鏡テツノツツミを採用して構築が完成。
技構成は画像の通り
「コンセプト」
・機械的な選出・動きで勝つ
以下個体解説
・キラフロル@ゴツゴツメット 臆病 草テラス
・H116 C140 S252
・173-×-110-168-101-151
・調整意図:H 余り C 不明(忘れました) S 最速
・起点作成という枠組みで見た際に頭ひとつ抜けている存在。専用技のキラースピンで相手のステロ毒菱を一方的に拒否できる。挙句毒状態にまでできて殴られるだけで毒菱を撒ける。終盤に流行っていたのも納得の性能。一致特殊技が一つもない技構成だが欲しい技を詰め込んだ故である。試合展開によってはトドロクツキはテラスタルを切らなくても良いのでこのポケモンで草テラスを切って地面枠や水タイプを無理矢理倒しに行くことがあった。初手or2番手。
・トドロクツキ@ブーストエナジー 意地 飛行テラス
・H116 A84 B172 D4 S132
・195-187-113-×-122-156
・調整意図
・HB-特化カイリューのテラス神速確定2耐え ・HD-C252眼鏡ハバタクカミのムーンフォース確定耐え
・A-余り
・S-龍舞2回でエナジーテツノツツミ抜き抜き調整
・構築のエース。ここまで耐久に振ることで安定感が増す。特に語ることはなく普通に強かった。一回竜舞を積んでも最速のスカーフウーラオスが抜けていないのは気がかりだったがほとんどいなかったのでそのまま続投した。基本的には最後に投げるが先に展開しなければならない時もあるので見極めが大事。
・ウーラオス(れんげき)@気合いの襷 意地 水テラス
・H4 AS252
・H176-A200-B120-×-D80-S149
・調整意図:特になし。ブッパ
・無難に強い枠。キラフロルやカバルドンをカモりにくる奴らに強いので初手に投げておくことで数的有利を取りやすい。構築単位でキツいパオジアンや壁展開に互角以上に渡り合えるので状況によっては襷は温存しておきたい。初手or2番手
・カバルドン@食べ残し 腕白 鋼テラス
・H252 B156 D100
・215-132-173-×-105-67
・調整意図
・HD-テラスタル時残飯回復込みで眼鏡ハバタクカミのテラスムーンフォース確定2耐え
・B-余り
・前述したツツミと組んでるカイリューやフロルが通りにくいランドハッサム等に選出。最強アイテムである食べ残しを補完枠に持たせるのは勿体無いとも思ったが選出時には大体しっかり活躍してくれたので文句はなかった。たまに「それカバルドンキツくね?」って構築に投げて挑発仕込まれてて負けていく。
吠えるは完全に甘え。
・サーフゴー@突撃チョッキ 控えめ フェアリーテラス
・H100 B4 C252 D116 S36
・175-×-116-203-126-109
・調整意図:どこかで見かけたものをそのまま丸パクリ。すみません。
・対ツツミに対して絶対選出。逆にそれ以外にはほとんど出さない。ツツミのドロポンは一回急所にもらっても2回耐えられるので安心して後投げできた。その場で倒せなかったとしても一度引かせてエナジーの効果を切らすことが大事なので特別引きを考慮した技選択はしなくてOK。とはいえ一緒にいるカイリューや炎ポンに一貫する技は欲しかったのでパワージェム採用。悪ラオスは基本カバに引くが非常時はテラスタルを切って対応していた。
・テツノツツミ@拘り眼鏡 臆病 水テラス
・CS252 D4
・131-×-134-176-81-206
・調整意図:最速。ブッパ
・選出率は低め。構築単位でキツいヘイラッシャ絡みの構築に投げていく。あとはカバもフロルもラオスも初手に投げづらい時に水テラスドロポンで無理矢理ぶっ飛ばす。実際最終日はそのような試合がいくつかあったので少なくとも構築のラストピースとしては間違いではなかったと思ってる。あと単純に初手眼鏡ツツミ受かってない構築が今にして思ってみれば多かったからガンガン選出して良かったかもしれない。
「選出パターン」
・フロルツツミラオス : ヘイラッシャ絡みの構築に対して
・ラオスカバ@1 : 対天候、壁構築
「重いポケモン・並び・構築」
・ハチマキカイリュー
・イカサマダイストドロクツキ
・珠ガチグマ
・サケブシッポ
・スカーフイーユイ&ヘイラッシャ
・受けループ全般
「終わりに」
・最後まで読んでいただきありがとうございました。
元々記事を書く予定はありませんでしたがありがたいことにFF内の方から要望が数件あったのでこの度書かせていただきました。
・その他詳細な立ち回りや質問に関してはXのDMにてお待ちしております。職業柄、返信に時間を要する可能性ございますが気づき次第必ず返信いたします。